幼少の頃より、志賀山流の日本舞踊の環境の中で育ち、日々その“こころ”を目の当たりにしてまいりました。
日本舞踊には、八つの目的があります。「心、性根、表現、形、動き、間、位置、流れ」です。
私は常々日本舞踊とは踊るのではなく、演者の心を演じるのだと思っており、その形が振り付けであり、踊りなのだと思います。
いわば、日本古来の文化に触れ先人たちの想いや心を理解すること、それが私たちの務めであり、伝えて行くものであると思います。
近代化が進む現代でその心を若い人たちにも伝えたいと思い、日本舞踊がより身近な存在にあるよう試行錯誤している毎日です。
四百年引き継がれてきた重みをかみしめつつ、私なりの想いと熱意で未来へその“こころ”を伝承するおもいでございます。
今後とも伊勢志賀山流を何卒宜しくお願い申し上げます。
伊勢志賀山流 逢の会
代表 三世 志賀山千歳